長編デビュー作「少年、機関車に乗る」で国際的に注目されたタジキスタンのバフティヤル・フドイナザーロフ監督の長編第2作で、内戦下のタジキスタンを舞台に若い男女の不器用な恋の行方をみずみずしくつづったラブストーリー。 内戦状態にあるタジキスタンの首都ドゥシャンベで、ロープウェイの操縦士として働く青年ダレル。一方、モスクワから久々にドゥシャンベに帰ってきた女性ミラは、父が賭博でつくった借金のかたにされてしまう。街で銃声が鳴り響く中、都会的なミラに一目惚れしたダレルは彼女の愛を獲得するべく突き進むが……。 1993年・第50回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)を受賞した。